SATOKKOBLOG

アウトドアのある生活を!

大好きなニセコスキー場のために、ニセコ雪崩情報を良く読み、ニセコルールを守ることの大事さ。

こんにちは。

 

 

北海道生まれで北海道育ちの私ですが、自分が住む地域を本当に住み心地がいいなぁと毎日思うのであります。

 

北国ですから冬の環境はとても厳しいのですが、その分春がきた時の嬉しさといったら北国の人間にしか分からない気持ちがあるはずです。

 

そんな北国の生活を楽しむにはアウトドアが一番だと自負していますが、夏と冬とではというよりは雪のある時期とない時期の方が比較しやすいですね。

 

 

 

と言うわけで、いきなりですが今回は冬ということもあり個人的に好きなスキー場の紹介をしようと思います。

 

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ニセコがダントツで一位であります。

 

このスキー場はもう説明しなくとも皆さんよくご存知かもしれませんが、でもニセコの大事なルールを知らない人が多いので今回書きたいと思います。

 

ニセコの歴史

 

今や、外国人スキー客で賑わう国際的リゾートとなったニセコスキー場ですが、約100年も昔にオーストリアレルヒ中佐という方が日本で初めて本格的にスキーを指導したという人として知られており、昔からこのニセコの地域は豪雪地帯でありますが、スキーの訓練として羊蹄山を滑るためにこのニセコがある倶知安町へ来ました。

 

この時、雪を利用して楽しむスキーというものを倶知安町に住む人々には斬新に映り、スキーを広めるきっかけを作ったのがこのレルヒ中佐です。

 

それから約50年近く経った1961年12月に現在のニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフの前進である、ニセコヒラフスキー場が開業したのであります。

 

この頃に第1次スキーブーが到来しました。

 

それから約20年後には第2次スキーブームがきます。

映画『私をスキーに連れてって』のブームがありました。原田知世はいまだに可愛いいです。

この頃のニセコはとにかくすごい人の数でした。ニセコ以外のスキー場も大変賑わっておりましたが、バブル崩壊とともに衰退していくのです。

 

負の歴史

 

1980年代頃のスキーブームの頃ですが、実はニセコスキー場ではコース外滑走が常態化していました。

ニセコの魅力は何と言ってもパウダースノーであります。

この頃から新雪滑走を求めてコース外滑走が盛んに行われていたのです。

リフトの標高もより高い所まで伸び、また花園スキー場や東山スキー場(現在のニセコヴィレッジ)の開業でより、新雪滑走の利便性が高まったのです。

 

山スキー場の開業により、立ち入り禁止の水野の沢を滑る人が増えました。(現在は特別管理区域となりパトロールの管理のもと滑走可能)また、少数しか滑ることのなかった山頂南側の鉱山の沢(バックボウル)を滑る人が増え、また花園スキー場の開業により、東尾根エリアの滑走も増え雪庇の崩壊による雪崩事故が起きます。

 

1985年に鉱山の沢。

1990年、1992年に水野の沢。

1995年にはアンヌプリ大沢。

1998年の春の滝。

2001年に東尾根大野の沢

 

多くの雪崩事故がニセコ地域で起き、日本で最も雪崩事故が多いというレッテルがはられてしまいます。

 

ニセコルールの誕生!

 

そんな中ニセコでペンション経営をされている新谷暁生さんが中心となり、ニセコルールを作ります。

 

このルールの特徴は単純にコース外滑走を禁止にするのではなく、滑走の自由を尊重するというものでした。

 

ですが、完全に立ち入ってはいけない場所ももちろんあります。(春の滝エリア)

ニセコの魅力的なコース外滑走を認めるかわりにゲートを設けて、そこからのコース外滑走を認めたのです。

しかし、危険が予測される日はゲートが閉じられ、ゲート外には出ないルールです。

 

ニセコ雪崩情報

 

危険の予測はシーズン中、ほぼ毎日更新されるニセコ雪崩情報』が教えてくれます。

 

発信者は新谷暁生さんです。

 

新谷さんは

「雪崩の起きやすい場所は滑り手にとって魅力的な場所だ」

と言っており、滑り手の気持ちが分かるがためにこようなルールを設け、毎朝の気象情報、実際に山へ行き雪質の確認。パトロールとの意見交換を交わしたうえで、あとは自身のニセコの山の経験値から判断しニセコ雪崩情報』を発信しているのです。

 (これを毎日やってるのです。感謝してもしきれないくらいすごいことです。)

 

こうして、ゲートの開閉をコントロールすることで雪崩事故が激減したのです。

 

この雪崩情報はホームページ上からも見れます。

この雪崩情報を見れば、ニセコの状況がなんとなく分かってしまう程の情報量でありますので、行かなくても好きな方なら見るだけでもニセコにいるような気分になれる不思議なものになっています。

 

 

最後に

 

で、なにが言いたかったというと、ニセコスキー場ではルールを守らなければ重大な事故につながるということです。

 

ロープが張ってあるのは危険を知らせてくれているのです。その先に行くことで、次の人も呼び込んでしまう恐れもあるという事もあるのです。

 

ニセコの最高の雪を楽しむためにはニセコルール』を守ることがとても大事なことをただ伝えたかっただけであります。

 

雪崩は自然現象でありますが、人がいなければ事故にはならないということをニセコ雪崩情報』は再三警告しています。

 

 

ニセコルール|ニセコ グラン・ヒラフ